ま堂

□ 1章 闇の世界突入〜1章終了まで
<不思議森 入口>

ソラ  「!! 光の守護者 どるさん!」
どるさん「? オレヲ 知ッテイルノカ?」
ソラ  「え? ……ああ、うん…… なにがあったの、L?」
    「ぺらぺ〜ら」
◆条件分岐:太陽のカギを持っている
ソラ  「そっか、太陽のカギも 手に入れたんだね!
	なら、もう 闇の世界へ 旅立つことができるね」
:それ以外の場合
ソラ  「そっか、太陽のカギを さがしてるんだね
	う〜ん、光の神の墓石はたしか……
	砂漠のどこかにあったと思うよ?
	がんばって 太陽のカギを手に入れて!
	そしたら 闇の世界へ 行くことができるよ!」
:分岐終了
ソラ  「でも、いいかい 卵を とり返したら すぐに戻ってくるんだよ」
デッサイト「でも、カギを手に入れても
	光の世界と闇の世界をつなぐ門が どこにあるのか わからないんだ」
ソラ  「あはっ! なんだいデッサイト!
	きみは その門を くぐってきたんだよ!
	この森のおく…… きみは 覚えていないのかい?」
デッサイト「え、それじゃあ……」
ソラ  「そう! この不思議森こそ 光と闇をつなぐ 不思議な門……
	「ディワンダウッド」なのさ!」
東さん 「でぇわんだ?? D級クラスのわんだふるってことかいな
	はて…… D級クラスってなんぞや」
ソラ  「この世界がひとつだったころ 世界は 不思議でいっぱいでね
	「ディワンダワールド」って 呼ばれてたんだよ!」
    「ふ〜ん……」
どるさん「キサマ ヤケニ詳シイジャナイカ
	ヨモヤ ジバノ手下デハ アルマイナ!」
ソラ  「ちがうよ! ぼくはぼくだもの ぼく以外のだれでもない
	きみだってそうでしょ どるさん!」
どるさん「…………。」
ソラ  「さぁ いそいで!
	女神像に星のカギをかざせば 森は 本当の姿をあらわすはずだから
	卵をとり戻せば きっと……」

	星のカギを祭壇(女神像)にかざすと、森の奥へとワープする。
	数々のエリアをくぐり抜け、門をカギで開いて森を進むLたち。
	やがて、雨の降りしきる塔の上へと到着する。
デッサイト「あ……ここは……
	もどってきたんだ! 闇の世界に!
	ありがとね、L! これでパパにしかられずにすむよ!
	じゃあ、あとはがんばってね! 卵もきっとぶじにとり返せるよ!」
	Lたちを置いて、一人で行ってしまうデッサイト。
どるさん「……アイツ…… 勝手ニ 行ッチマイヤガッタ……」
デッサイト「ふんぎゃ〜〜っ!!」
	駆け戻ってくるデッサイト。
デッサイト「なんかヘンなのがいるよォ〜〜〜
	うへぇ〜〜ん! コワイ〜〜!」
どるさん「キサマ ソンナンダカラ……
	魔王ノ息子ナノカドウカ 疑ワレンダヨ……」
デッサイト「だって この前まで ヘンなヤツなんていなかったんだ!
	ぼくがいないあいだに なにか…… 起こったのかも……
	うぇっ。 お城に帰りたいよォ…… ひっく。
	こんなことなら ちゃんと パパとママの言いつけ 守るんだった……」

    「〜不思議森(ディワンダウッド)・案内〜
	「お日様の卵」が安置されていた 森のさらに奥
	光と闇 ふたつの世界をつなぐ道があるという
	通常、世界をつなぐ「門」は 閉ざされているはずだった
	太陽のチカラが崩れるとき 門は開かれるという
	太陽がチカラを失う原因は 今のところ 不明である」

	森を出ようとすると、モンスター(女性)が待ち構えている。
デッサイト「わあぁ!! 出たあぁ!!」
ヘビ女 「失せろ よそ者どもと 魔王のガキ!
	ここはキサマらの 来るべき世界ではない!」
	戦闘:ヘビ女
ヘビ女 「この世界はもう われらが あるじのものだよ!
	ジャマするやつは タダじゃ すまさない!」
	ヘビ女が合図をすると、彼女の両脇に手下のモンスターが現れる。
ヘビ女 「さぁ 行くよ!」
	ヘビ女を倒すLたち。
デッサイト「ずびっ…… パパ〜…… ママぁ〜……」
どるさん「……コイツハ 本当ニ 魔王ノ息子ナノカ……?」
デッサイト「よく言われる……ひっく」

<ビーサァタウン>

    「〜ビーサァタウン・案内〜
	闇の世界の住人たちが住む ゆいいつの町
	太陽が届かないせいで 気温はかなり低い
	そのせいか、植物はほとんど育たず
	時期によっては 魔王のチカラをかりなければ 生きてすごせない」

デッサイト「わぁ〜 ひさしぶりだなぁ!
	このビーサァタウンにはね ハリムさんっていう
	やさしいオジサンが住んでるんだ!
	ハリムさんなら きっと チカラになってくれると思うし……
	会いに行こうよ!」

<ハリムの家>

	ハリムの家は空き家になっていて、家具さえもなくなっている。
	荒涼とした家の中に、子供が一人で遊んでいる。
    「あーっ だれだー?
	ここは ぼくの隠れ家なんだぞーっ
	出てけーっ」
デッサイト「空き家なはずないよ ここはハリムさんの家だぞ?」
    「ハリムおじちゃんは もう いないよーっ」
デッサイト「いない? なんでさ!」
    「そんなの ぼくが知るわけないじゃーんっ!」

    「日記が落ちている……」
◆選択肢の表示:読んでみる/ほっとく
:[読んでみる]の場合
    「寒さがいよいよ厳しくなってきた
	魔王様からの お返事は いまだ 来ない
	あした、ほかの人たちとともに 城へ出向いてみようと思う
	女王さまや 王子さま王女さまにも ご挨拶してくるつもりだ
	さて あの泣き虫王子さまも 少しは 一人前になられたかな?」
:[ほっとく]の場合
:分岐終了

<ビーサァ町長の家>

ビーサァ「わたしはビーサァ この町の長をつとめています
	お気づきかとは思いますが このところ 異常なほど厳しい寒さが続いておりまして……
	魔王様に通知いたしたのですが 返事はきません
	不審に思った住民たちが 城へ向かったのですが……
	途中、ドクター・チャジムという男が かれらを 捕らえてしまいましてな……
	町にはわたしら チカラのない者たちばかりが 取り残されてしまいました
	捕らえられた人々を 助けに行くことさえ われわれにはできません……」
デッサイト「……ハリムさんは? ハリムさんはどうしたのさ!」
ビーサァ「ハリムどのも きゃつめに捕まりました」
デッサイト「そんな! ハリムさんが そんなに弱いわけないよ!」
ビーサァ「……ドクター・チャジムを あまく見てはいけません
	きゃつは 捕らえた住人を 機械兵として改造しているのです
	……たぶんハリムどのも、もう……」
デッサイト「そんな……そんなはずないよ ぜったいにない!
	ドクター・チャジムは どこにいるの?」
ビーサァ「ここより 西にある塔を 研究所と命名して たてこもっております」
デッサイト「……行こう、L 卵をヤツから 取り戻すんだ!」

<研究所>

	研究所内では、機械兵が無数に襲い掛かってくる。
	スイッチやワープゾーンを用いて、奥へと進んでいくLたち。
	途中、たくさんのスイッチの並ぶ部屋へと足を踏み入れる。
	何度か仕掛けを解こうとするものの、なかなかうまくいかない。
デッサイト「ねぇ…… 思ったんだけどさ
	あのスイッチは かってに動く床の向きを 固定するみたいだよ
	いま、おしてみたスイッチは 方向を右向きにするみたいだし……
	つまり いまのスイッチを押したら
	すぐに 下のスイッチを入れなきゃ ダメなんじゃない?
	だから 2手にわかれて スイッチを操作すればいいんだよ!
	だれかが 下のスイッチを押してくれれば……
	……ぼくは いやだよ ひとりはこわいもん」
どるさん「ア〜〜〜モウ!!
	オレガ 下ノスイッチヲ 押シテクル!」
	いらだっているどるさんが、さっさとひとりでスイッチを押しに行く。
どるさん「コッチハ 準備オーケーダ!
	サァ ソッチノスイッチヲ押セ!」
	Lがスイッチを押し、無事仕掛けを突破する。
どるさん「ヨシ 行クカ」

	研究室にて。Lたちは卵が置かれているのを発見する。
デッサイト「あ……あれは…… 卵?
	そうだよね これだよね?! やったー!」
どるさん「ヨシ! サッサト イタダイチマオウ!」
東さん 「せっかちねぇ どるちゃん た・ら!」
どるさん「オレハ どるさんダーー!!!」
	卵に触れようとすると、バリアがLたちを阻む。
デッサイト「な……なんだ?!」
	今までとはちがう格好の機械兵が現れる。
    「シンニュウシャ・・ハッケン・・
	ハイジョスル・・・ ハイジョスル・・・ ハイジョスル・・・」
	戦闘:試作品−Y
	戦闘に勝利すると機械兵が爆発し、人間の姿となる。
デッサイト「!!」
どるさん「ドウシタ? デッサイト」
デッサイト「……ハリムさん!」
どるさん「ナニ! コイツガカ?!」
デッサイト「ハリムさん! ハリムさん しっかりしてよ!」
ハリム 「・・・スル」
デッサイト「え?」
ハリム 「・・・ハイジョスル」
デッサイト「な、なに言って……」
	バチバチと火花を散らし、小さな爆発を起こすハリム。
どるさん「デッサイト! ソバニイルト 危険ダ!」
デッサイト「ダメだよ! ハリムさんを 助けてあげなきゃ……!」
どるさん「ビーサァ町長ガ 言ッテタダロウ!
	ソイツハモウ 兵器ニ 改造サレテシマッタンダ!
	爆発スルカモシレナイ! ハヤク ハナレロ!」
デッサイト「そんな うわぁ!」
	小さな爆発が、デッサイトを跳ね飛ばす。
	デッサイトから離れるように、後ずさりするハリム。
デッサイト「ハ、ハリムさん?
	ま、待ってよ どこ 行くのさ!」
	ハリムを追いかけようとするデッサイトの前に、Lが立ちはだかる。
デッサイト「なっ、何すんのさ!
	どいてよ、L! ハリムさんがっ……」
	さらに遠ざかるハリム。大きな爆発を起こす。
デッサイト「ハリムさ――ん!!
	……そんな…… こんなの……いやだぁ……!」
どるさん「……デッサイト……
	……行クゾ メソメソシテタッテ ドウシヨウモ ナイダロウガ」
デッサイト「だって……だって……!」
どるさん「来イ!
	オレタチハ今 タダ進ムコトシカ デキナインダ」
東さん 「そりゃ あんたが 進みたいだけぢゃん?」
どるさん「キサマハ ダマットレ!!」
東さん 「たまにはわひだって マジメなセリフが 言いたいのよ〜」
どるさん「ドコガ マジメナセリフナンダッ!!
	ト、トニカク! 行クゾ!」
デッサイト「…………。」

	卵を持って研究所を去ろうとするLたちの前に、ドクター・チャジムが現れる。
チャジム「おやおや 許可もなく 卵を持ち出して……
	どこへ行かれるおつもりです?」
デッサイト「おまえは…… ……まさか……」
どるさん「ドクター……」
東さん 「ヂャングルヂム?!」
チャジム「……さ、さよう わたしはドクター・チャジム
	この研究所の 設立者でもあります……」
デッサイト「おまえ…… おまえが ハリムさんを〜ッ!」
チャジム「んん? ハリム?
	……あぁ、試作品−Yの原料ですか
	かれには感謝してますよ
	そこらのクズとは ひとあじちがうモノが できましたからね」
デッサイト「なんだと……なんだとー!!」
どるさん「コノ悪魔メガ……
	お日様の卵ヲ ウバッテ 何ヲシヨウトシテイタ!」
チャジム「なにをしようもどうも ありませんよ
	わたしはただ ジバさまからのご依頼で
	卵の中身を 調査させていただいただけのこと
	ですが まだ な〜んにも 発見がないのですよ……」
どるさん「キサマ……太陽ヲ汚スツモリカ!
	キサマノ従ウ ジバハ 悪神ナノダゾ!
	ヤツハ 世界ヲ 滅ボソウトシテイル……
	知ランノカ?!」
チャジム「存じていますとも…… それがなんです?
	あなたがたは おわかりになっていないのです
	あなたがたは ジバさまの支配が すべての終わりだと 思っておられる……
	わたしに言わせれば とんだカンチガイですよ!
	いまの世界は まったくもって 不愉快です!
	人々は おのれ以外のものには 見向きもせずに
	ただお気楽に 生活している!
	おのれの気楽な生活は だれに支えられているのか……
	気づかずに 考えもせずに
	なにが正しく なにが悪いのかも見定めず
	他人が悪事を成しても 自分は知らんぷり!
	それでいて 自分は 悪に関係することもないと 信じている!
	わたしはねぇ……
	そんな無責任で無知なやつらを ずっと ず〜っと見てきたんですよ
	やつらは幸せそうな顔で ぼ〜んやりしながら……
	ほかの者を殺し 生きているんです
	なにが“幸せ”ですか?! 幸せってなんですか!
	ほかのものを犠牲にすることが 幸せなんですか!
	わたしは憎かった…… 憎かったんですよ……
	人々が、世界が!
	……わたしの気持ち これで おわかりでしょう?」
デッサイト「わかるかよ…… わかってたまるかよ……
	たしかに おまえがぜんぶ まちがってるとは言わないよ
	でもね! おまえが改造したハリムさんは 無責任で無知なんかじゃないよ!
	おまえの研究の犠牲になった ビーサァタウンの人たちは
	ただ お気楽に生きてなんかいなかったよ!
	おまえの憎んだ世界は…… おまえの作り出した ただの妄想だよ!」
チャジム「そうですか…… わかっていただけませんか……
	なら やはり…… 卵を返していただくしかないですねぇ
	安心しなさい…… すぐに 楽にしてさしあげますよ」
	戦闘:ドクター・チャジム,ろぼまる×2
チャジム「クックック……
	まさか こんなにはやくこの“ろぼまる”たちを 使う機会が来るとはねぇ……
	こいつらは、試作品どもとは ちょっとちがう性能を持ってましてね
	……ぞんぶんに 楽しませていただきますぞ」
	ドクター・チャジムを囲む2体のろぼまるは、倒しても倒しても何度も復活魔法を使用する。
	2体を平等に攻撃し、同時に倒して復活を阻止するLたち。
	ドクター・チャジムに勝利する。
チャジム「クックックッ……
	あなたがたは……ジバさまのチカラを わかっていない……
	そのうち…… だれかが 死に絶えるかも しれないというのに……」
どるさん「フン……
	キサマノ タワゴトナド ダレガ信ジルモノカ!」
チャジム「無茶なことは…… おやめなさい……
	ほんとうに 死にますよ……!」
	息も絶え絶えなドクター・チャジムをその場に残し、研究所を後にするLたち。

チャジム「く……行ったか……」
	Lたちがいなくなったのを確認するドクター・チャジム。
	煙のように、キューヴァイアが姿を現す。
チャジム「……!! キュ、キューヴァイア!」
キューヴァイア「呼びすてにしないで ほしいですな」
	ちらりと卵のあった場所に目をやるキューヴァイア。
キューヴァイア「卵がなくなってますよ」
チャジム「そ、そうです
	卵の守護者どもに うばわれて……」
キューヴァイア「そうです、じゃないでしょう!
	すぐ 取り返しに行きなさい」
チャジム「無理を言うな…… まず傷を治してからだ」
キューヴァイア「行きなさいと言っているのです
	命令をおきき」
チャジム「だから無理なのだ!
	見ればわかるだろう、わたしは 疲れている……」
キューヴァイア「言いわけなど 聞いているヒマはありません
	はやく 追いかけなさい!」
チャジム「……ク…… クックックッ……」
キューヴァイア「なにがおかしい」
チャジム「あせってるな?
	フフ、まぁ無理もないか
	風のウワサで 聞いたのですがね……
	魔王に 弱点を握られたらしいじゃありませんか」
キューヴァイア「…………。」
チャジム「おまえらしくないな!
	はは、おびえているのが 顔に出てるぞ!」
キューヴァイア「わたしを おどすつもりですか?」
チャジム「そうだ…… おどしているのだ キューヴァイア!
	わたしはおまえを この世に蘇らせてやった 張本人だぞ!
	死者の国とも、暗黒の世とも、冥界とも呼ばれる かの世界から
	おまえを救いだしてやった 恩人だぞ!
	おまえが わたしの命令をきくべきだ!」
キューヴァイア「よくもまぁ ぬけぬけと
	えっらそうなことが言えるものだ
	わたしを よみがえらせるためのチカラをくださったのは どなただったか?
	わたしをよみがえらせるよう 命令したのは どなただったか?
	キサマは ジバさまがいなければ なにもできないんだろうが!」
チャジム「そのセリフ…… そのままおまえに はね返してやろう」
キューヴァイア「さぁ……どうですかねぇ?
	……まぁよい キサマはもう 用済みだ」
チャジム「な、なんだと それはどういうことだ!」
キューヴァイア「……こういうことだよ」
	ドクター・チャジムに一撃を見舞うキューヴァイア。
チャジム「ぐ・・あ・・・」
	跡形もなく消え去るドクター・チャジム。
キューヴァイア「……さてと 卵を うばい返されたのは 誤算だったが……
	それも大した痛手にはなるまい
	それに、これで 神どもが なにかしら 動きを見せるはず
	フ…… ムダなあがきだというに
	ホーッホッホッホッ……!」

<不思議森>

	サンシャインアースへと戻ってきたLたち。
	取り返したお日様の卵を、女神像の前へとささげる。
	空が明るく染まり、光が戻ってくる。

(テロップ)
お日様の光が
世界に もどってきました!
こうして 卵の守護者 Lは 光の世界を守り抜き
平和がおとずれたのでした!
めでたし、めでたし

デッサイト「って ちょっと待ってよ!
	そしたら ぼくは…… 闇の世界はどーなるのさぁ!
	わかってるだろ?
	いま、闇の世界は 悪神ジバに 良い様にされてるんだよ!
	卵をとり返したからって…… それで、おわりなの?!
	光の世界だって あぶないかもしれないっていうのに……
	なのに…… ぼくは…… …………。」
どるさん「デッサイト…… 誰モ ココデ旅ヲヤメルトハ 言ッテナイダロ」
デッサイト「え……」
どるさん「オレハ 光ノ守護者!
	世界ヲオビヤカシ、サン・ドゥーラ様ヲ殺シタ アノ 悪神ハ……
	絶対 許シハセヌ!!」
デッサイト「どるさん……」
    「そのとおりです」
	卵が光り、一人の女性の姿に変化する。
デッサイト「だ、だれだ?!」
どるさん「!!! サ・・ サン・ドゥーラ・・・ 様・・・!!」
デッサイト「えぇ?! サンなんたらって、光の神様?!
	な、なんで?! いまごろ卵からかえったの?!
	ってカミサマって卵から生まれるの?!
	両生類?!! もしや魚類?!!」
どるさん「……オマエナ」
	呆然としているLたちの前に、ソラが歩み寄ってくる。
ソラ  「L…… デッサイト…… どるさん…… 東さん……
	これがぼくの ……いや わたしの ほんとうの姿です」
デッサイト「ソ、ソラ?!」
ソラ  「わたしは サン・ドゥーラ この世界の 光の神です」
どるさん「ソンナ…… サン・ドゥーラ様……
	アナタハ…… 亡クナラレタノデハ……」
ソラ  「いいえ
	さしものジバも わたしを殺すまでは できなかったのです
	たしかに わたしは 死にかけてはいましたが
	この、お日様の卵の中に 自身を封じることによって
	ジバの手から 逃れたのです
	……ただし 魂だけは 別の姿となって……」
デッサイト「じゃあ…… ソラが、サン・ドゥーラの、魂……?」
ソラ  「……デッサイト あなたに 伝えておきたいことがあります」
デッサイト「ぼ、ぼくに?」
ソラ  「あなたの父、もとい魔王は……
	闇の神 ダーク・ジアロ 本人なのです」
デッサイト&どるさん「ウソ ――――――――?!!!!!」
デッサイト「パ、パパが…… 闇の神サマ?!
	じゃ、ぼ、ぼくは……」
どるさん「コイツガ…… 闇ノ神ノ ムスコ?!
	信ジラレン〜! 信ジタクナイ〜!!
	イヤ 嘘ダ! ゼッタイ嘘ダ!!
	アアア悪夢ダッ……! 目ヲサマセ、目ヲサマスノダ、オレ――――!!」
デッサイト「……なにも そこまで 言わなくたって……」
ソラ  「いま その魔王に 危機がふりかかっています……
	もし 魔王が倒れたならば
	闇の世界は、ジバによって 生物の生きられぬ地になるでしょう……
	そして この光の世界も……
	やがて生まれるであろう 新たな世界も……
	お願いです、魔王を…… わたしの弟を、助けてください!」
デッサイト「……ところで 気になってたんだけどサ
	東さん、ヘンな方向見て ナニやってんの?」
東さん 「ほ……ほっとけい…… ホットケーキ……」
どるさん「ナンダ? ズイブン オトナシイジャナイカ……
	オイ、ドウシ……」
東さん 「ぐげあぁぁぉぁおぅぉぉぁぇぃぁぁ!!
	こ・・ コシが・・・ こ わ れ た !!」
デッサイト「ムリして飛び跳ねたり するからだよ……」
東さん 「これが・・・ ちまたでウワサの・・・ ヘッピリ腰だな!!」
デッサイト「ギックリ腰だよ」
ソラ  「東さん……
	あなた ずいぶんムリをして 旅をしていたのでは……」
東さん 「な・・・なにぉ! これっくらい・・・ へいきーーーなのら〜〜〜」
	どるさんが近づき、東さんめがけて突撃する。
東さん 「ぬぅげぁぁごぉぁあぁぁぃぁぁぁ!!!」
どるさん「ムリ シテンジャネェカ」
東さん 「シドイっ! シドイっ!!
	どるちゃん、シドイ〜〜っ!!!
	あなたが そんな シドイかただったなんてっ!!
	あたち、知らなかったわっ!!
	実家に 帰らせてもらいます〜〜〜っ!!!」
	走り去ってしまう東さん。
デッサイト「あ〜あ、帰っちゃったよ 東さん……」
どるさん「……心配スルナ、L!
	アイツノ装備品ハ チャント 取リ返シテオイタゾ!」
デッサイト「……どるさんて シドいヤツだったんだね」
ソラ  「では、L…… デッサイト…… どるさん……
	行ってくれるのですね!」
どるさん「トーゼンダ!」
デッサイト「パパを助けてあげなきゃ!
ソラ  「ありがとう……
	では わたしも できるかぎりのチカラ添えを させていただきます」
	ソラはサン・ドゥーラの体に歩み寄り、同化する。
デッサイト「チカラ添えって?」
サン・ドゥーラ「こういうことです」
	サン・ドゥーラの姿が、ソラのものに変化する。
ソラ  「Lたちのおかげで チカラがよみがえってきたよ!
	これなら きっと いっしょに戦える!
	よろしく、L! デッサイト! どるさん!
	さぁ 魔王城へ行こう!」
デッサイト「行けるの?!」
ソラ  「うん!
	きっと太陽が 道を照らしだしてくれる!」
    「身なりは小さいが、その正体は 光の神 ソラが 仲間に加わった!」

	〜第二章 救出! 光なき世界!〜
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