ま堂

「SUN」のメインシナリオ(というかほとんどセリフだけ)を公開。
長いうえに見辛いです。
簡単に言えば、「悪い神が現れた! でも味方の神様が頼りない!
だから自分たちで倒しましたー」という話。
今から見れば、痛い箇所や意味不明な場所もありますが
せっかくなので(?)さらします。
それにしても、「……」使いすぎだと思う。

□ オープニング〜1章 太陽のカギ入手まで
<不思議森>

(テロップ)
ここは お日様の光があふれる世界 サンシャインアース
その世界一 あたたかいこの森は 不思議森と呼ばれています
この森には「太陽が込められている」と ウワサされる
「お日様の卵」が安置されていました
そして この少年“L”こそ お日様の卵の守護者であり
この森の たった一人の住人でもありました
Lは 毎日 毎日 平和で幸せな日々を送っていました
今日もまた とてもいい お天気です
お日様に感謝するLでした
む?

	祭壇に歩み寄る一人の青年(カターサ)。
	卵を見つけると、Lを押しのけて近づく。
カターサ「をぉぉ〜! 見つけたよォ〜 見・つ・け・た よォォ〜〜!!
	コイツが「お日様の卵」か! うふふふ♪ コレでたっぷりお報酬サマがもらえるわぁ〜♪
	あん? 何のようかって?? 決まってんじゃん!
	この「お日様の卵」を 頂戴しに来たりなんかしたのだ〜!!
	文句ある?」
◆選択肢の表示:ある/ないとは言えない
:[ある]の場合
:[ないとは言えない]の場合
カターサ「そりゃつまり あるってことだろ!」
:分岐終了
カターサ「まぁいいや とにかくコイツはもらっとくゼ
	抵抗するなら オ シ オ キ よ――!!」
	びしっという音と共に、ふっとばされるL。
カターサ「ひひひひひひ!! さいなら〜!」
	カターサは卵を抱え、すばやく消え去る。
	卵のなくなった祭壇から、どこからともなくデッサイトが出現する。
デッサイト「……あれぇ……? どどど…… どこだろう……ここ……」
	キョロキョロ辺りを見回しながら、森を出て行くデッサイト。

(テロップ)
なな何と!!
お日様の卵が 何者かによって 奪われてしまいました!
一体 この世界は どうなるのでしょう……?

	〜第一章 お日様を とりもどせ!〜

<不思議森 入口>

	入口付近に、ふらふらとさまよう妖精の姿がある。
ソラ  「あ! キミだね お日様の卵の守護者のLって!
	はじめまして ぼく、ソラっていうんだ
	さっそくで悪いけど 卵を見せてもらえないかな?」
◆選択肢の表示:卵、盗まれちゃった/オマエも共犯だな〜?
:[卵、盗まれちゃった]の場合
:[オマエも共犯だな〜?]の場合
ソラ  「共犯? なんのことだい? ……な なにかあったのかい?
	卵はッ?! 卵は無事なの?!」
:分岐終了
ソラ  「えぇぇぇぇぇ――――!!! 盗まれたぁぁぁぁ――――?!!
	そんな…… そしたら この世界は……!」
	突如、空が薄暗く染まる。
ソラ  「暗い…… 空が、まっくらだ……
	なんてことだ…… もうすぐだったのに……
	もうすぐ 卵がかえったはずなのに……!
	そうすれば……
	あ いや なんでもないよ
	L! おねがい、卵を取り戻して!」
◆選択肢の表示:うん/いやだ
:[うん]の場合
ソラ  「ありがとう!」
:[いやだ]の場合
ソラ  「なに言ってるんだよ!
	きみは卵を守るのが 仕事なんだろう?!」
:分岐終了
ソラ  「お日様の卵を取り戻さないかぎり この世界は 闇の中だよ
	これを持っていって!」
    「星のカギをもらった!」
ソラ  「星は いつも 己の輝きで 人々を導く たよりとなる
	星の輝きは きっときみの助けになるよ!」

<不思議塔>

    「〜不思議塔・案内〜
	光の世界にそびえたつ この塔は
	かなり古い時代に 建てられたようであるが
	なぜ建てられたのか…… その目的は未だ不明である
	ただ 人々の間で広がるウワサでは
	光の神・サンドゥーラが
	初めてこの地に降臨した場所ではないかと 伝えられている」

	塔の中ではへんなムシがわんさかいて、Lに襲い掛かってくる。
	ムシを蹴散らしながら、塔を上っていくL。
	塔の最上階には、デッサイトがいた。
デッサイト「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
	ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――ッ!!!
	おおおオマエはだれだっ?!
	ささささては へんなムシの親分だなっ?!!
	こここここ怖くなんかないぞっ!
	きき 聞いておどろけ! ぼぼ、ぼくはな……
	魔王の息子なんだぁ〜ぞ〜っ!!
	……だれも信じてくれないけど」
◆選択肢の表示:へぇー/うそだぁ
:[へぇー]の場合
:[うそだぁ]の場合
デッサイト「ウソじゃないもん! 本当だもん!」
:分岐終了
デッサイト「あ、その目は ぼくをバカにしてるな……?
	き――――っ!! ぼく 怒ったからなぁ〜!!」
	戦闘:魔王の息子らしい
デッサイト「ままま待って! まいった! ぼくの負けだよ!
	な なんでもするから! だからゆるしてェ〜〜!!
◆選択肢の表示:卵泥棒のゆくえを聞く/ぶっとばす
:[卵泥棒のゆくえを聞く]の場合
:[ぶっとばす]の場合
デッサイト「え」
	Lの渾身の一撃で、端までふっとぶデッサイト。
デッサイト「ぐぁふぉぁ!!! いたいよ――!!」
 ◆選択肢の表示:卵泥棒のゆくえを聞く
 :[卵泥棒のゆくえを聞く]の場合
 :分岐終了
:分岐終了
デッサイト「卵ドロボウ??
	あ、そういえばさっき でっかい卵をかかえて
	ゼイゼイいいながら走ってる へんなヤツを見かけたよ
	最後に見たときは 森の中だったけど……」
	来た道を引き返そうとするL。
デッサイト「あ! 待って!
	じつはぼく…… 迷子なの
	一緒につれてってくれない?
	はやく帰らないと パパにしかられて ぶっとばされるんだよ
	ね! ね! キマリ!!
	ぼくのことは デッサイトって呼んでくれればいいからさ!
	きみはなんて名前?
	Lか…… よろしくね、L!」
    「魔王とかいう人の息子らしいヤツ デッサイトが 仲間になってしまった!」

<不思議森 入口>

ソラ  「あ! 卵ドロボウをつかまえたんだね! おのれドロボウめ〜!」
デッサイト「ち、ちがうよ〜!」
    「かくかくしかじか」
ソラ  「あ、そう……ゴメン どこに行ったか わからないんだね……」
デッサイト「それにしても あの塔に出てきたヘンなムシは なんなんだろうね」
ソラ  「たぶんそれは、今まで お日様のチカラにはばまれて
	姿を現せなかった闇を好むやつら
	いわゆるモンスターさ」
デッサイト「うわ〜 いかにも悪役だね」
ソラ  「ナニ言ってんの きみも 似たようなものなんだよ!」
デッサイト「えぇ〜?!!」
ソラ  「だってきみは 魔王の息子なんでしょ?
	魔王はこの世界の裏 つまり…… 闇の世界、プロヒビットアースの王なんだよ!
	普段は日の光で封じられ このサンシャインアースからでは 見えない世界だけど
	今では この世界と闇の世界がつながっているんだ
	……きみは 闇の世界からここへ 迷い込んでしまったんだよ!」
デッサイト「闇の世界…… その王様の息子が…… ぼく……
	……なんか
	シゴク
	カッコイ――――!!!」
    「・・・・・・。」
ソラ  「とにかくドロボウを見つけなきゃ!
	ここらで身を隠せる場所といったら お城と町のふたつくらいだね
	どちらかをさがせば 見つかるかもしれないよ!」
デッサイト「そうかぁ…… やたら今日は暖かいなと思ったら
	ここは お日様の照る世界だったのかぁ」
ソラ  「ぶつぶつ言ってないで こうなった以上、きみにも協力してもらうからね!」
デッサイト「げぇ?!
	……L…… ぼくってやっぱミジメなやつでしょ? しくしく……
	あ……そうだ! だったらぼく この世界の王様を見ていきたいな〜
	まずはお城へ行こうよ、L!」

<サンシャイン城>

    「〜サンシャイン城・案内〜
	光の世界をたばねる王 ライルの住まう城
	悩みを抱えた人々が 足を運ぶ場としても知られ 訪れる旅人も あとをたたない
	甲冑に身を染めた兵士たちも もとはただの旅人であり
	それゆえに 戦力などまったく持っていないに等しい」

◆条件分岐:主人公が上を向いている
ライル王「これは太陽の守り人よ! よくぞ参られた!
	一体どのような用件かな……?」
	デッサイトが姿を見せる。
ライル王「む……? 見慣れぬ顔だな そちらは?」
デッサイト「へーっ! へーっ! ここが光のお城なんだね〜 へ――っ!!
	……小さいねー」
ライル王「……な なに?」
デッサイト「期待してソンしちゃった〜 パパのお城のほうがずっと大きいよ」
ライル王「……ここよりずっと大きい城だと?」
デッサイト「うん お店にも もっと強い武器とかあって もっと たくさん兵士がいてさ
	あ、でも 兵士がたくさんいるのは考えものだな……
	兵士隊長のハイなんて
	「王子たるもの 強くなければいけません!」とか言ってくるし……」
ライル王「このサンシャインアースに わが城以外の城など 存在しないはず……
	よもや…… おぬしは…… 闇の世界 プロヒビットアースから来たものだな?」
デッサイト「そのぅ…… イマイチなになにアースってのが わかんないんだけど」
ライル王「・・・・・・。
	光の世界と…… 闇の世界……
	おふたかたはご存知ないかな…… 古きに伝わる ある神話を……」
:それ以外の場合
ライル王「これこれ…… ちゃんと前から話さんか 格好がつかんだろう」
:分岐終了

(テロップ)
かつて 光と闇は ひとつであった
人知では とても はかり知れない不思議が 世界中にちらばっていた
しかし 太陽があらわれ 世界を照らし出した
光と闇は 2つにわかれ やがて 引き裂かれ
2つの世界が できあがった
常に太陽の下にある サンシャインアースと
禁断の地と呼ばれ 闇に屠られたプロヒビットアース
2つの世界は たがいに影響をおよぼし
ときに ひとつになり ときに またわかれることを くりかえしている

ライル王「もともと、闇の世界に 人は住んではいなかった……
	世界がひとつになったとき……
	光の世界の者があやまって闇の世界に 足を踏み入れ
	もどれないうちに 世界がまたわかれ……
	闇の世界に取り残されてしまった
	それが今の 闇の住人だという」
デッサイト「じゃあぼくらは
	その、あやまっちゃった光のヒトの 子孫……てことなの?」
ライル王「そういう伝説が残っているのだ
	わたしも“闇の世界”が存在するなど 半信半疑だった……
	ましてや 3つめの世界の存在など……
	ところで 卵の守護者どの……
	さきほどから ずいぶんと空が暗いような気がするのだが
	ひょっとして…… お日様の卵になにか あったのかね?」
◆選択肢の表示:あった/ないこともない
:[あった]の場合
:[ないこともない]の場合
ライル王「それはつまり…… あったということだろう?」
:分岐終了
ライル王「なにっ?! 卵が盗まれたと!
	そうか…… それで合点がいく
	ここ最近 なにか不穏な動きを 感じていたのだ
	不吉なことが起きる 前兆かもしれん……
	卵の守護者どの くれぐれもお気をつけられよ!」

<シアシティ>

    「〜シアシティ・案内〜
	平和でおだやかな 川沿いの町
	住人のほとんどが漁業を営んでおり
	採れた魚は サンシャイン城へ 運ばれている
	人によれば 退屈な町と言えるだろうが
	どこか懐かしい安心感を得られる
	……それがシアシティである」

	酒場にて、カターサを見つけるL。
カターサ「うぃっく! なんらぁ〜〜? だりだ、オマイは〜〜? ヒック!」
デッサイト「うわぁ…… よっぱらい…… 酒くさーい!
	あっち行こうよ、L え…… どうしたの?
	……もしかして コイツが、卵ドロボウ?!」
カターサ「タマゴぉ〜〜?
	うひゃひゃ タマゴはいいよねぇ〜〜
	オヒサマのタマゴにゃ〜 ヒイィック! お世話に……ならぁ〜した〜〜!」
デッサイト「お日様の卵! そうか、おまえだったのかっ!」
カターサ「ヒヒヒヒヒ…… なんらか……ムカ〜つくなぁ〜 てめぇらぁ……
	オ シ オ キ〜〜よ〜〜 ヒック!!」
	戦闘:卵ドロボウ
デッサイト「このよっぱらいめ〜!」
カターサ「まま、待って、待ってひんしゃい!
	おかげで酔いがさめました! もうイタイことしないでっ!」
デッサイト「じゃあ、盗んだお日様の卵をかえせ!」
カターサ「お日様の卵? ああ、あれは…… 持ってない」
デッサイト「ヴエェェェ〜〜〜?!!! なんで?! どこにやったんだよ!」
カターサ「しょ、しょうがないだろ〜 仕事なんだから!」
デッサイト「ドロボウが仕事なのか?!」
カターサ「失礼な! わたしの仕事はドロボウなんて チンケなものじゃないわっ!
	このわたし、カターサ様の仕事は 世にもすばらしい仕事なのだよ
	その名を 何でも屋という!!!」
	BGMやキャラクターの動きが一瞬停止する。
カターサ「なんだ、なんだ! その沈黙の時間はなんだ!!
	何でもやっちゃう すばらすぃ仕事だぞっ! フリーターもまっさおだ!!
	……で 今回は「お日様の卵をゲットしてきてほしぃなぁ♪」って依頼をお受けしたのだ!
	だから…… しょうがなァ〜く 卵を頂戴しちゃったりなんかしちゃったわけ
	別にドロボウが好きで やったんじゃなくてよ!」
デッサイト「そんなの ことわればいいじゃん!
カターサ「だって すごくお給料サマいいんだぜっ?!
	そうそう それで お日様の卵を依頼主にお届けして お給料サマいただいて〜
	そのお金サマで 酒をいただいてたってワケなのさ これが!」
デッサイト「なら、その依頼主はだれなのか 教えろよ!
	でないと…… オ シ オ キ しちゃうぞ!」
カターサ「わわ わかったよ わかったってばっ!
	依頼主は……「ドクター・チャジム」ってヤツだよ」
デッサイト「とくだ……じゃむ?? 徳田って、ハーフなの?」
カターサ「どあほう! ドクター・チャジムだ!
	やつってば、研究大好き星人でさ
	研究のためにゃ 手段を選ばないっちゅう 狂った科学者なんだよ
	きっとお日様の卵も なにかの研究に使う気なんじゃないの〜」
デッサイト「なんだって?! はやく卵をとりかえさなきゃ!
	で、徳田はどこにいるの?」
カターサ「ドクター・チャジムだってば!
	やつは…… おまえさんにゃー 行けない場所にいるよ
	そう…… 闇の世界、この世界の者は 決して行ってはならぬ
	禁断の地、プロヒビットアースにね
	だからさぁ もう、あきらめたら?
	光の世界のやつが 闇の世界になんて行けないの!」
デッサイト「そういうおまえは どうして行けたの?」
カターサ「そりゃ おれサマは 闇の世界の者だから…… って おっとっと」
デッサイト「なんだって???」
カターサ「う……うるさい! それくらいキサマらで考えろっ! じゃぁな!!」
	逃げていくカターサ。
デッサイト「あーあ 逃げちゃった……」
	カターサがいた場所が、きらりと光る。
デッサイト「あれ? なんだろうコレ…… あいつが落としていったのかな」
    「月のカギをひろった!」
デッサイト「……なんか 星のカギと 共鳴してるみたいだね
	あれぇ? 星のカギの光が強まってる……
	コレってまた 次の目的地を 教えてくれてるのかもよ!」

<砂漠>

    「〜砂漠・案内〜
	光の世界の東にひろがる ひからびた大地
	きびしい自然環境の場所であるがゆえに
	そこに住むものたちは いずれも凶暴なものばかり
	北側にはぽつりと 『貴き光の神』の墓石が立てられている」

<東さんの家>

	砂漠の奥にある一軒家。家の中には、老人が住んでいる。
東さん 「ぬぬぬぬぬぬぬぬっ!!!!! なんぢゃ おまえたちはっ?!!
	ヒトの家に 黙って入りこんで…… そーゆーの、不法侵入とゆーのだぞ!」
デッサイト「ごめんね じいさん」
東さん 「じーさんとはなんだ! わひは こう見えても若いのだ!
	青春まっさかりなのだ! バリバリフィーバーなのだっ!
	それに、東 青漢という 名前ばかりか名字もある!」
デッサイト「とんちんかん……? ぶははははっ! ぼくよりヘンな名前〜!!」
東さん 「わぁらぁうぅなぁぁ〜〜!!
	製作者が ない知恵をムダにふりしぼって考えたシバラシィ名前ぢゃぞ!!」
デッサイト(どう考えても テキトーにつけた名前だと思うけど……)
東さん 「ところで この、いそがしーときに なんの用ぢゃ!」
    「あーだこーだ」
東さん 「ほうほう、そりゃーキビシイ旅になりそうぢゃのぅ
	おまえたち2匹だけなんて 危険ぢゃ!
	もっと仲間がいるんぢゃないかの?」
デッサイト「そりゃそうだけど……」
東さん 「ふっふっふ…… い〜いヤツを知っとるぞぉ
	チョ 〜 〜 〜 〜 〜 強くてカッコえぇ 戦士だったヤツをな!」
デッサイト「マジ?! だれなの、だれなのっ??」
東さん 「わ・ひ ♪」
	しばらく沈黙するLたち。
デッサイト「行こうか、L」
	家から出ようと、東さんに背を向ける。
東さん 「だから言ってるぢゃろ! 昔は強くてカッコえぇ戦士“だった”って!!」
デッサイト「いそがしーって言ってたじゃん」
東さん 「うるひゃい!! 親切に 仲間になってやろーというんだ、ありがたく 思え!」
デッサイト「……年寄りの冷や水」
東さん 「あぁ?!! なんかぬかしたか こぞぉぅ!!」
デッサイト「ななな なんでもありましぇ〜ん」
    「東 青漢(とんちんかん)の東さんが ムリヤリ 仲間になってしまった!」

<セイントシュライン>

    「〜セイントシュライン・案内〜
	神に忠誠を誓う者が訪れる 光あふれる小さな教会
	主神 サン・ドゥーラを崇め 「光の道」とよばれる 異世界への門を守っている
	だが 今やほとんどの人々は 偉大なる神の存在を忘れている」

	教会の椅子に、ひっそりと腰掛けている男がいる。
デッサイト「……うっ?!」
    「おや…… あなたは旅をしていらっしゃるのかね?
	なかなかするどい 眼をしていらっしゃる
デッサイト(L……気をつけて!
	コイツなんだか 邪悪な闇の波動を感じるよ……)
    「ん? どうかなさいましたか?
	ところで、どうです?
	わたしと一度 お手合わせ願えませんか」
◆選択肢の表示:よし!/やめとく
:[よし!]の場合
	戦闘:あやしいヤツ
    「フフ…… あなた 名前をなんというのです?
	ほう、Lと…… おぼえておきましょう」
	突然、男の姿が死神型のモンスターに変化する。
キューヴァイア「ちなみに わたくしはキューヴァイア……
	以後よろしく……
	ホーッホッホッ……!」
	煙のように消え去るキューヴァイア。
デッサイト「……なんだったんだ? あのオカマ……
	あ、でも…… アイツがいなくなったら 邪悪な波動も消えたみたいだ」
:[やめとく]の場合
    「ふん……臆病者に用はないな」
:分岐終了

<守り神の祠>
    「〜守り神のほこら・案内〜
	光の神 サン・ドゥーラをまつる 神聖なほこら
	一匹の赤き龍が もうひとつの世界の秘密を 守っているという
	その龍を 光の世界では いつのころからか 「守り神」と呼ぶようになった
	しかし 現在は その神聖な波動も 感じられなくなっている」

	キューヴァイアを倒していない場合は、扉にバリアがあって入れない。
デッサイト「このバリアは…… 闇のチカラを かきあつめてつくられた“邪の波動”だよ!
	うちやぶるには とても大きな光のチカラがいるんだって 側近のロヴが言ってた!
	ぼくらには とても無理なことだ……
	このバリアを張った 本人のチカラを 弱めることができたらなぁ……」

	祠の奥には、巨大な牛のモンスターが最下層への階段の前で陣取っている。
    「む……だれだ?
	キューヴァイアさまの 邪の波動によって
	ここの入り口は 閉ざされているはずだったのに」
デッサイト「す、すごい邪のチカラ……!
	L、コイツからも あのオカマと似た波動を感じるよ……!」
    「ん? ……おまえは デッサイト……
	なるほど どおりで魔王城では 見かけないと思っていたが
	こんなところで 遊んでいたとはな!」
デッサイト「な、なんでぼくの名前を 知ってるんだ?
	おお おまえ いったいだれなんだっ!」
    「わたしか? わたしはここに住まう 「守り神」とやらを封じているのだ」
デッサイト「守り神? なにを守ってるんだ?」
    「……闇の世界の存在 そして光の世界の者が 闇の世界へ行く方法を、だ」
デッサイト「なら 封じてんのをさっさと解いてよ!
	ぼくらは 闇の世界に行きたいんだ」
    「冗談じゃない! そんなことをしたら わがあるじからお叱りをうける……
	あきらめて帰るんだな
	それとも…… チカラずくでも とおりたいか?!」
	戦闘:封印してる獣
封印してる魔獣「フ…… ばかな小虫どもめ
	わがあるじより さずかった この闇のチカラに勝てると思っているのか!
	くらえ!」
	獣ににらまれると、くらやみの状態異常にかかってしまう。
	何とか獣との戦いに勝利するLたち。
    「お、覚えておけ・・・
	わたしが消えても ここに巣くう 闇のものたちは消えはしない・・・
	わがあるじが倒れぬ限り・・・ 悪の闇は消えぬ・・・
	いや・・・ たとえ わがあるじが 滅ぼうと、な
	必ずや わがあるじは・・・ 光の世界を手にし・・・
	やがて 魔王をも 討ち滅ぼすことだろう・・・」
デッサイト「パパ?! パパがどうしたっていうんだ?!」
    「・・・フ・・・」
	デッサイトの問いに答えないまま、倒れる獣。

	祠の最下層。青い肌のドラゴンが固まったまま立っている。
	Lが触れると、ドラゴンは赤い肌に変わり、動き出した。
どるさん「・・・コレハ・・・ ドウイウ コトダ・・・
	オレニ カカッテイタ 呪イノチカラガ…… アッサリト 弱マッタ……
	イッタイ ナニモノダ、キサマラ?」
    「ぺらぺらぺら」
どるさん「ナルホド…… キサマハ 卵ノ守護者カ……」
デッサイト「そういうアンタは?」
どるさん「オレハ光ノ守り神 光ノ世界ノ民ヲ 護ル使命ヲ オビテイル
	カツテ 世界ガヒトツダッタコロ
	光ノ世界ノ民ハ アヤマッテ 闇ノ世界ニ足ヲ 踏ミ入レテシマッタ……」
デッサイト「あっ! 知ってるー ここの王さまが話してくれたよ!
	光の人たちが、闇の世界に 取り残されちゃったんだよね」
どるさん「ソウダ
	本来 闇ノ世界ハ 極寒ノ地……
	トテモ生キ物ノ住メル 場所デハナカッタ
	今後 二度ト アヤマチガクリカエサレヌヨウ 光ノ民ヲ護ルタメ……
	イヤ…… 「見張ル」タメニ オレガ 役目ニツイタノダ」
デッサイト「さっき、封印してた獣が 言ってたけど……
	闇の世界へ行く方法を 知ってるんでしょ?」
どるさん「アア、知ッテイル
	ダガ 光ノ者ガ 闇ノ世界ヘ行クニハ ソレナリノ覚悟ト準備ガイル……
	マズ…… 光ノ世界ト闇ノ世界トヲツナグ 門ヲ見ツケルコトダ
	ツギニ 3ツノカギ
	星のカギ 月のカギ 太陽のカギ……
	コノ3ツノカギガナクテハ 門ハ開カレン」
デッサイト「星のカギと月のカギは 持ってるけど……
	太陽のカギはどこにあるんだろう?」
どるさん「ウム…… オレモ“光ノ神ノ墓石ニアル”トシカ 知ラヌ
	ココロアタリハ ナイノカ?
	……シカシ……」
デッサイト「ど、どうしたの?」
どるさん「何者カガ 闇ノ世界ニ 光ガ侵入スルノヲ 拒ンデイルヨウダ……」
デッサイト「そりゃ、卵をうばった 徳田……じゃなかった
	ドクター・チャジムのせいだよ!」
どるさん「……チガウ……
	人間ヒトリノチカラガ 成セルモノデハナイ
	巨大ナ ナニカガ 光ヲ飲ミ込モウトシテイル……
	オソラク オレヲ呪イ 封印シタノモ ソノチカラト同ジモノ……」
デッサイト「そういえば、封印してた獣が 言ってた……
	必ずや わがあるじは・・・ 光の世界を手にし・・・
	やがて 魔王をも 討ち滅ぼすことだろう・・・」
どるさん「ソウダ
	ソノ“アルジ”トヤラガ スベテノ元凶ダ
	ソイツガダレカ 予想ハツイテイル
	光ノ神ヲ滅ボシタ 憎キ悪神……ジバ!」
東さん 「ジバ? 磁場?? 地場??? なんのこっちゃ」
どるさん「ナヌッ キサマ、ジバヲ知ラヌノカ?!」
デッサイト「……え〜と……
	光の神が滅ぼされたなんてのも 初耳なんですけど……」
どるさん「ナンダト――――――――?!!!」
デッサイト「いや、叫ばれてもねェ……」
どるさん「ソレホドマデ……
	ソレホドマデ コノ世界ハ 廃レテシマッタノカ?!
	神々ノ戦イモ知ラズ 身ニ迫ッテイル危機モ知ラズ
	ノンキニ オ気楽ニ ナマケホウダイ シテイルノカ〜〜〜!!」
デッサイト「いや、べつに のんきにお気楽になまけ放題なんてしてないよ……」
東さん(わひはしとる)
どるさん「ヌヌヌウゥゥゥゥゥゥ!!!
	ナラバ サイショニ 話シテオクベキダッタ……」

(テロップ)
太陽が世界を照らし出し 世界が二つに引き裂かれたころ
太陽は、ひとつの生命を 光の世に生み落とした
それが、光の神「サン・ドゥーラ」……
一方、闇の世界では さらに二人の神が誕生した
ひとりは、太陽の燃えあとから生まれた 闇の神「ダーク・ジアロ」……
そしてもうひとりは 最も濃い邪悪な闇から 冷たい風にさらされて誕生した……
悪神「ジバ・ジャドゥ」
邪悪な闇の化身であるジバは ともかく光を嫌った
悪神ジバは 光と、光に関するものの 破滅のために動き出す
光の神と闇の神は 世界のため、世界に住まうものたちのために 抵抗をこころみた
激しい戦いのすえ…… 光の神サン・ドゥーラは ジバに滅ぼされた
ジバはただ 本能にしたがっている のみである
ただただ 光を嫌う、邪悪なる神なのだ……

どるさん「闇ノ神ガ ドウナッタノカハ知ラヌ……
	ダガ悪神ハ 今モナオ コノ世ヲ ムシバミツツアルノダ」
デッサイト「そんな…… なんとかならないの?」
どるさん「ナントカデキレバ ナントカシテルダロガ!」
デッサイト「ど……怒鳴んなくてもォ〜……」
東さん 「あ、泣かした! 泣かしたなぁ〜! センセイに言いつけちゃうぞ〜!」
どるさん「ウルサイッ!!
	……ナニカト ツッコムヤツラダナ……
	トコロデ 卵ノ守護者ヨ……
	オレニハ マダワカラヌコトガアル
	お日様の卵トハ 何ナノダ?
	太陽ガ込メラレテイル ト 言ワレテイルガ……
	タシカニ お日様の卵ガ奪ワレタ現在、空ハ暗ク 闇ガタレコメテイル
	ダガ ホントウニ太陽ガ失ワレテイルナラ
	一寸先モ見エナイ暗闇ニ ナッテイルハズデハナイカ!
	ソレニ 卵ハ 昔カラアッタモノデハナイ
	光ノ神サン・ドゥーラ様ノ死後 突如トシテ現レタノダ!
	モシヤ 新タナ光ノ神ガ……? イヤ、有リ得ン……
	卵ノ守護者ヨ 短イアイダカモシレンガ
	ココハヒトツ オレモ チカラヲ貸ソウデハナイカ
	オレノ名ハ どるさん…… 遠キ太陽ト光ノ守護者!」
デッサイト「ちょ〜っと待って!!
	ここまでマジメに続いてきたのに またヘンな名前なのォ?」
どるさん「ヘ……ヘンナ名前トハ ナンダ!」
東さん 「それにしても なんであんたぁ カタカナで話しとんねん?
	そうか! 自分の名前以外のひらがなを 読めないんだな!!」
どるさん「チッッガ――――ウ!!!
	トトトトニカク 卵ノ守護者ヨ! オオオオレモ共ニ行クゾッ!」
    「どるさんが 協力してくれることになった!」
どるさん「ヨシ! デハ太陽のカギヲ探スノダ!」
デッサイト「えらそ〜」
東さん 「エラソー」
どるさん(コイツラ……)

<サンシャイン城>

※進行に必須ではないイベント
◆条件分岐:主人公が上を向いている
ライル王「ん……んんんんんん?!!」
どるさん「……ナンダ? オレニ ナニカ……」
ライル王「あなたは……守り神サマでは おられませぬか?!」
どるさん「ソウトモ 呼バレテイル」
ライル王「なんと! なんと!! 伝説は ほんとうであったか!
	ほこらのなかには 赤き龍がいて 闇の世界へのヒミツを守っているという……
	わたしも 若かったころは よくほこらへ出かけ
	それが 真実かどうか たしかめに行ったものだ
	だが ほこらには 邪悪な霊たちが多く巣くっていたし
	おおきな獣が道をふさいでおった」
デッサイト「おおきな獣って…… 封印してた獣のことか」
ライル王「わたしには とても 太刀打ちできる相手ではなかったよ
	それに 最近では ほこら自体にも 入れなくなってしまったし……
	だが おぬしらは それらをすべて 切り抜けたようだな
	まったく…… 言葉が見つからんよ!
	わたしのチカラでは 足元にもおよばない!」
どるさん「ダレノ、ヒトリダケノチカラデ 成セタコトデハナイ
	4人イタカラコソ 大キナチカラガ 生マレルノダ
	……イヤ ヒトリ 余計カモシレンガ」
東さん 「なんで わひを見るのぢゃ!」
ライル王「ふむ……
	知識だけ ためこんでいても しようがないというわけか
	ときに守り神どの いくつか、質問しても よろしいかな?」
どるさん「ナンダ?」
ライル王「あなたは はるか昔から 光の民を守る存在とされてきた
	だが わたしは疑問だったのだ……
	いったい、なにからわれらを守っているのか、と」
どるさん「ソウダナ……
	一言デ言エバ、闇ノ恐怖カラダ」
ライル王「闇の恐怖……
	では、ほんとうに闇の世界は 存在すると?」
どるさん「スルトモ
	ダガ 決シテ 闇ノ世界ヘ行ッテミヨウナドト 思ワナイヨウニ!
	太陽ノ光ヲ浴ビテ育ッタ光ノ民ニハ 闇ノ世界ノ風ハ アマリニモ冷タスギル……
	一度 恐怖ヲ覚エタガ最後……
	オソロシイ仕打チガ 待ッテイルトイウ」
デッサイト「えっ、じゃあ、Lも 闇の世界には行っちゃいけないの?!」
どるさん「Lハ…… 大丈夫ダ “L”ダカラナ」
デッサイト「はぁ??」
東さん 「わひは?」
どるさん「オマエハ鈍感ダカラ 平気ダロ」
東さん(ほめられてるんぢゃろーか??)
ライル王「ほんとうなのか…… そうか……
	……次の質問だが……
	光の民は行けぬ 闇の世界……
	では 闇の民らは われらが光の世界へ 来ることはできるのかね?」
どるさん「オソラク 光ノ民ガ闇ノ世界ヘ行クヨリハ カンタンナコトダロウ
	ダカラ 太陽ノチカラガ弱マリ 世界ガヒトツニナッタトキ
	闇ノ者ガ 光ノ世界ヘ 迷イコンデシマウコトガアルノダ
	……コノ デッサイトノヨウニナ」
ライル王「そうか……
	光と闇は…… 遠いようで とても近い存在なのだな」
どるさん「ナニヲ言ウ!
	光ト闇ハ 対ヲナスモノ!
	決シテ 近イ存在ナドデハナイ!」
デッサイト(……そうかなぁ?)
:それ以外の場合
ライル王「これこれ…… ちゃんと前から話さんか 格好がつかんだろう」
:分岐終了

<砂漠 光の墓石>

デッサイト「……? なんて書いてあるんだろ?」
東さん 「わひなら読めるぞい
	「ここに貴き光の神 眠る」と それだけぢゃな」
デッサイト「ふぅん……?」
どるさん「……!
	モシヤ 太陽のカギガアルノハ ココデハナイノカ?!
	L! 墓石ノマワリヲ ヨク 探シテミルノダ!」
	墓石の裏に回ってみると、地下へと続く階段を見つける。
	地下は迷路のようになっており、仕掛けを解いて進むLたち。
	奥の部屋にある宝箱の中から、太陽のカギを手に入れる。
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