ま堂

□ 3章開始〜エンディングまで
<魔王城 女王の部屋>

	女王の部屋にて、鏡の前にいるカターサを見つける。
カターサ「もう わたしのことは ほっておいてくれよ〜ん!」
ソキラナ「やぁ、何でも屋! 依頼があって来たんだけど」
カターサ「こりゃ 王女サマ! ご依頼ですか?! はいはいはいはい!!
	ご報酬のほうは いかほどめぐんでくださるんで ございましょう??
	お値段がよく わからないとおっしゃる お客様もおりますので
	安価でオトクなAプランと 信用第一のBプランを用意しています
	もちろん ご自身で お値段を決めてくだすっても けっこうですよ!
	初めてのお客さまには キャンペーンなどもいたしておりますが
	いかがなされますか??」
デッサイト「依頼主には そんな態度なんだね……」
ソキラナ「報酬のほうは あとで お父さまがまとめて 払ってくれると思うよ
	そうねぇ…… 前の報酬の2倍でどうかしら」
カターサ「ワーオ!! ワ〜〜〜オ!!!!!
	よろしいんですね?! いや よろしいんでしょう!
	二言は許しませんからね、わたし!
	では 今回は 後払いということですので
	誓約書にハンコと署名を お願いします」
デッサイト(なんなのさ この現実的な やりとりは……)
カターサ「はい、たしかに!
	それでは あとはわたしに お任せください!
	で…… なにを 依頼されたんでしたっけ??」
デッサイト「まだ 言ってナイよ」
    「べ〜らべらべら」
ソキラナ「……ということで、わたしたちといっしょに 冥界に行ってほしいの」
カターサ「ムリ! ムリ!! ムリだからっ!!!
	そんな危険にみちみちあふれた死ぬほどおっそろしーショバなんて
	とてもぢゃないケドいくらなんでもムリムリムリムリムリムリムリムリ」
ソキラナ「3倍だすわ!」
カターサ「そんな アナタ殺生な
	いくらわたしだってね命あってのモノダネでね」
ソキラナ「4倍だすわ!」
カターサ「だからあのねー
	金の問題じゃなくて わたしは 命の問題を取り上げてるワケで」
ソキラナ「10倍!!!」
カターサ「よろこんで〜〜〜!!!」
デッサイト「けっきょくは 金じゃんかよ!!」
    「金の亡者 カターサが 助っ人に加わってしまった!」
ソキラナ「さ、これで準備は ととのったわね」
デッサイト「冥界へは どこから行くの?」
ソキラナ「わたしもよくは知らないの
	でも、ディワンダウッドの どこかから通じているのは たしかよ」
デッサイト「不思議森のことだね」
ソキラナ「……実際に 通ってきたひとたちに 聞いてみましょうか」
デッサイト「え、だれなの?」
ソキラナ「も〜う!
	お兄さまって ホントになにも 覚えてないんだから!
	そこにいるでしょ 3人ほど!!」

	女王の部屋でふらふらしている幽霊に話を聞くL。
	はじめはなにも話してくれないが、
	適切な設問をすることで心を開き、ヒントを教えてくれるようになる。

:[冥界に行けたらいいんだけどなぁ]の場合
    「・・・いけるよ。・・・もんをとおって・・・。」

:[どうやって通ったんだろ?]の場合
    「・・・かぎ。・・・つきの・・・かぎ。」

:[冥界について詳しく教えて!]の場合
    「・・・めいかい・・・くらいー。・・・めいかい・・・こわいー。
	・・・めいかい・・・ ・・・めイかい・・・ め・・・冥カィ・・・・・」
	幽霊の姿が、半透明の人間の姿になる。
    「冥界は、おそろしいところです
	本来ならば 死者の集う 安らかなる地だったのですが
	今では 悪神ジバの支配下にあり 魂たちは 永久に働きつづけています
	なかには ジバたちに 魂を抜き取られて
	冥界につれてこられた者もいるようです
	……わたしたち3人のようにね
	魂たちの中には ジャドゥと戦おうとする 勇敢な者もおりました
	しかし ヤツにかなう者はいません……
	かれらは 心のそこから ジバ・ジャドゥを憎んでいました
	でも あまりにも憎しみを強く 抱いていたせいか
	かれらは…… モンスターと化してしまったのです
	冥界では ジバのチカラが 充満しています
	少しでも よこしまな想いを抱いたら たちまち モンスターと化してしまうのです
	Lさん…… あなたも 冥界へ行くのなら 覚悟しておくことです
	決して 自分の心の弱さに 負けてはいけません……」
	話し終わると、すうっと幽霊の姿に戻ってしまう。

<ディワンダウッド>

	相変わらず雨が降っている塔の上。
	扉を前にするLたち。
ソキラナ「ここで 月のカギをつかえば 冥界へ行けるようね
	……正直、冥界へ行ったら もどってこれるかどうか わからないわ
	強がってたけど、わたしも 自信はないの
	ごめんなさい
	……それでも 行く?」
	覚悟を決めて月のカギをかざすと、視界がぐらっとゆがむ。

<闇の道>

	気付くと、そこは暗い宇宙のような空間。
デッサイト「ここが……冥界?」
	Lたちの後から、幽霊が出現する。
    「あ あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――!!!」
	すさまじいスピードとよくわからない方向転換を繰り返しながら、
	幽霊はどこかへ行ってしまう。
デッサイト「?! な、なに?! なんなのッ?!」
ソキラナ「あれは きっと 死んで冥界へやって来た 魂だよ
	……この 邪悪な闇に打ち勝てなかったんだね
	わたしたちも ああなってしまうかも しれない……」
デッサイト「こ、こわいこと言わないでよぉ〜〜」
ソキラナ「行きましょ! お父さまを さがさなくちゃ!」

<闇の集落>

	たくさんの幽霊たちが集まって暮らしている。
	それぞれジャドゥに反発心を持っているものの、
	何もできずに嫌々ながらも従う生活を送っているそう。
	集落の一角で、ぶつぶつと独り言を呟く幽霊を見つける。
    「うぬぅぅぅ・・・! ちくしょう・・・!
	ジバぁぁぁ・・・!! おのれぇぇ・・・!!
	おれは・・・ おれは まだ、やるべきことが あったのに・・・
	おのれ・・・ おのれぇぇぇぇぇ・・・・・!!
	う・・・ うがぁァぁあぁァァぁアァ・・・?!!」
	幽霊の姿から、凶悪な竜へと変化する。
デッサイト「モ、モンスターに?!」
ソキラナ「来る!」
	戦闘:邪に染まった魂
    「グギャァアァァァァ!!!」
カターサ「オイオイオイオイ!!
	コイツ、まだくたばってねぇぞっ?!」
デッサイト「どどどどどどうしよう?!」
	Lたちに向かってくるモンスター。
デッサイト「えひィ――――ッ!!!」
	上空から降ってくる別の幽霊(スイ)が、竜へと一撃を見舞う。
デッサイト「へ?」
スイ  「御仁! あぶないところでござったな!」
デッサイト「え? あの〜…… ダレ?」
ソキラナ「ダレ? じゃないでしょ! 助けてくださったのよ!
	あの、ありがとうございます」
スイ  「いやいや、礼にはおよばんでござる
	しかし 見事な 戦いっぷりだったでござる!
	あっしも 見惚れてしまったでござるよ」
ソキラナ「わたしはソキラナといいます
	こちらがLさんで こちらはカターサさん
	で、この弱虫が わたしの兄のデッサイトです」
デッサイト「なんで ぼくだけ余計なひとことが ついてるのさ……」
カターサ「わたしには足りないぞ!
	「美麗秀才エキスパート何でも屋」の カターサさまだっ!!」
ソキラナ「それで、あなたは?」
カターサ「って オイ、ムシするな」
スイ  「これは 失礼申した! あっしは スイと申す!
	以後 よろしくたのむ!」
カターサ「ムシするなってば」
ソキラナ「スイさん、ですか
	ちょっと おたずねしたいんですけど
	魔王をご存知ですか?」
スイ  「もちろんでござる!
	いくらか前に この冥界に来て 3つの魂を 救ったかたでござるな!」
ソキラナ「その魔王が、いま 冥界のどこかに捕らわれているんです」
スイ  「なんと! そうであったか!」
ソキラナ「どこにいるのか 心当たりはないでしょうか?」
スイ  「ふ〜む…… 心当たりというか……
	この冥界には ここ、“闇の集落”と“魂の牢獄”しか
	行ける場所は ないでござるよ
	この集落にいないとなると……
	牢獄に囚われているのでござろう
	しかし 牢獄には ジャドゥの手下であるモンスターが
	ワンサカワンサカいるのでござる
	とても 無事では すまないでござるよ」
デッサイト「だからって あきらめるわけにはいかないんだ
	ぼくたちは今 ただ進むことしかできない
	……そう、言ってた 仲間もいる」
スイ  「いさぎよい! 気に入ったでござるよ!
	あっしはずっと 強き意志を持つ戦士を 待っていたでござるよ!
	この暗黒の世を ジャドゥから ときはなつため……
	ともに剣を交わしてくれる 仲間をな!
	そうとなれば 行動あるのみでござる!
	あっしも 貴公らに おチカラぞえするでござる!
	その代わり、貴公らも あっしに協力願いたい!
	くわしいことは 牢獄の前にて話そう!
	では、お先に行っているでござるよ」
	牢獄へと向かうスイ。
	かと思うと、一旦戻ってくる。
スイ  「もし 疲れているのなら 宿屋に行ってから来るといいでござる
	装備品も しっかりチェックしておくでござるよ!」
	再度、牢獄へと向かうスイ。
カターサ「……結局 最後までムシされた」

<魂の牢獄>

スイ  「来たでござるな!
	しばし こちらへ かくれるでござる
	これから あっしの言うことを よ〜く頭に入れておくでござるよ
	牢獄のなかへは この門から侵入するしか ないのでござる……
	しかし あの門番どもは めったなことでは 倒れぬのでござるよ」
カターサ「さぁ どうかな?
	わたしのビューチホーなチカラを もってすれば、あんなハリボテ……」
スイ  「声がデカイでござるよ!
	……貴公は なにも知らぬから そう言えるのでござる
	たしかに きゃつらはハリボテ
	見た目はゴツいが 中身はない……
	だが きゃつらは不死身
	もともと生きていない やからなのでござる
	倒せど倒せど 復活してしまうのでござるよ……」
デッサイト「じゃあ どうやって中に入るの?
	あっ わかった! 「郵便で〜す ハンコくださ〜い!」って言うんでしょ!」
スイ  「いくら このゲームが 半分ギャグだからといっても それはないでござる!!」
デッサイト「お決まりなやつだと 思ったのにぃ〜」
スイ  「……あっしが きゃつらの目をひくために オトリになるでござる
	そのスキに 貴公らは 門を破壊して侵入するでござる」
デッサイト「えぇ?! そんな、スイが 危険じゃないか!」
スイ  「しっ!! 声がデカイでござるっ!!
	それしかないのでござるよ……
	だから あっしは 仲間を待ち続けていたでござる
	この作戦は ひとりでは 実行できぬからな
	貴公らは牢獄に入り 魔王どのを探すでござる
	そして ここからが あっしの頼みでござる
	ジャドゥにとらわれている魂たちを 解放してほしい
	かれらは まだ死んでもいないのに
	魂をこの冥界に 連れ去られてきてしまった 者たちなのでござる
	死んでもいない魂が 冥界に とらわれているなど リフジンでござる!
	まだ 戦えるというのに! まだ 人生を全うしていないのに!
	まだ まだ まだ まだ やり残したことが たくさんあるのに!
	……死んでここへ来たあっしとて そう思うのでござる
	かれらの心は いかほどの苦悩に満ちていることでござろうか……
	だから かれらを解放してほしいのでござる
	ただし! わすれないでいてほしいのは
	“死んでいない”魂のみを 解放するのでござるよ!
	死んでいる魂を 現世にもどすなど
	自然の摂理を乱すようなマネは してはならんでござる」
デッサイト「したらどうなるの?」
ソキラナ「きっと なんたらパンドラボックスで 宇宙がドカーンてなるのよ」
カターサ「パラドックスだし! っつーか それタイムトリップものだし!
	っつーか わたしがツッコんでどーする!」
スイ  「死んでいない魂は 10人いる
	見た目は あっしとはちがって 透けていないはずでござる
	くれぐれも たのんだでござるよ
	せいぜい あっしが ひきつけていられるのは 20分でござろう
	……覚悟は よいでござるか?」
◆選択肢の表示:OK!/ちょっと待って……
:[OK!]の場合
:[ちょっと待って……]の場合
スイ  「それでは あっしは待っているでござる」
:分岐終了
スイ  「では 成功を祈るでござる!!」

	飛び出して門番に切りかかるスイ。門番が怒り、スイを追いかけていく。
	その隙に、門を破壊して牢獄へと侵入するLたち。
	牢獄の中で、モンスターを倒し、牢獄のカギを使って魂を解放していくL。
	制限時間があり、刻々とタイマーの数値が減っていく。
	途中、あやまってちゃんと死んでる魂の牢を開けてしまう。
デッサイト「うわっ、L まちがっちゃったみたいだよ!
	かれはちゃんと死んでるよ!」
ソキラナ「お兄さま それ 失礼よ!」
ちゃんと死んでる魂「おお? これは、王子さまに王女さま!」
ソキラナ「え、わたしたちを 知ってるの?」
ちゃんと死んでる魂「もちろんですとも!
	まさか こんなところで お会いできるとは……」
デッサイト「わるいけど 急いでるんだ! じゃぁね!」
ちゃんと死んでる魂「お待ちください! これが 要り様なのでは?」
    「牢獄のカギを2つもらった!」
ちゃんと死んでる魂「ずっと 隠し持っていたのです
	こんなときが来ると思ってね」
ソキラナ「ど、どうしてカギを持ってるのに 逃げなかったのよ!」
ちゃんと死んでる魂「逃げるって、どこへ?
	このオリから脱け出せたところで 意味はないのですよ……
	さぁ お行きなさい! あと○○人の魂が 助けを待っていますよ!」
	全員の魂を救い、牢獄の奥へと進むLたち。

<闇の生まれし彼方>

	暗闇に覆われ、宇宙空間のようになっている一帯。
	上空に、ぽつんと浮かんでいる魔王がいる。
デッサイト「あ、見つけた! パパだよ!」
ソキラナ「どうしよう あんなに 高いところにいるんじゃ 届かないわ」
カターサ「しかし なして魔王しゃんだけ トクベツあつかいなワケ?
	ほかのヤツラは み〜んな 白い布切れみたいに なってるっちゅーのにさ」
デッサイト「パパはトクベツなんだよ! だって王様だもん!」
カターサ「さ〜て どうかねぇ??
	このわたくしだったら そーゆー ヤヴァいヤツほど
	こんなところに浮かばせてないで
	牢屋なりなんなりにブチ込んで イジめてイジめて イジめぬくけどね?」
デッサイト「なんだとぉぉぉーーー!!」
カターサ「たとえ話だってば! 本気にしちゃイヤン!
	ま、つまりさ あんがい 無関心なんじゃないのォ
	ジジババってのは!」
ソキラナ「……たしかに ジバは あなたと同じ考えなのかもね 何でも屋……」
カターサ「は?」
ソキラナ「見て!」
	魔王が闇に覆われ、次の瞬間、モンスターの姿になる。
デッサイト「な?!」
メア・ジャドゥ「ひっかかりおったな・・ あほどもめが・・・!」
ソキラナ「ワナだったのね……! 本物のお父さまを どこへやったの!」
メア・ジャドゥ「しってどうする いまから しぬものが!
	うぬらのたすけた たましいども
	そのままつれていかれるわけには いかぬなぁ」
デッサイト「おまえは ナニモノなんだ?! ジバの手下だろ!」
メア・ジャドゥ「てしたぁ?
	てしたなど れべるのひくい ものではあらぬ・・・
	わがなは めあ・じゃどう・・
	じばの おとうとであり じばの ふたごであり じばの ぶんしんでもある・・・
	たましいどもは にくしみのこころだけにあらず
	いかり かなしみ うらみをもっている
	そして じばにあきたらず このわれをうみだしたのだ」
デッサイト「なんだって? 生み出した??」
メア・ジャドゥ「そうよ
	われらがたんじょうすることを のぞんだのは ほかでもない
	うぬら たましいどもだ」
デッサイト「いや〜…… 望んだ覚えはございませんが」
ソキラナ「バカ言わないで!
	わたしらのだれが あんたたちの誕生を 望むものですか!
	あんたらは わたしの家族や わたしの知人や
	わたしたちの世界を 苦しめているのよ!」
メア・ジャドゥ「・・うぬらのせかい?
	せかいは うぬらのものなのか?
	いつだれがそんなことをきめた・・・!
	かみがみか? おぉ、にっくき さん・どぅーらと だーく・じあろか!
	きゃつらこそ せかいを じぶんのおもいどおりにしている
	しはいしゃではあらぬか!
	きゃつらこそ たましいどもを どれいにし
	せかいをくるわす げんきょうなのだ!」
デッサイト「パパはちがうよ! 世界を 守ろうとしてるもん!
	それにソラだって ぼくらといっしょに 戦ってくれたんだ!」
メア・ジャドゥ「まだわからぬか きゃつは うぬらをりようしているのだ」
デッサイト「ちがう!
	……それに それに もしそうだったとしても
	ジバなんかに 世界を破壊させやしない!」
メア・ジャドゥ「・・・ふ・・・ ふっふっふ・・・・・ ふはははははは・・・!!
	なるほど すくなくとも うぬらだけは ほかのたましいどもとは ちがうようだな・・・
	まおうのむすこよ うぬらのたましいは おそろしいほど せいじつすぎるようだ
	ようやくわかった・・ あの まおうめが いまだに じしんをもっていること・・」
ソキラナ「お父さまは無事なの?! どこにいるのか言いなさい!」
メア・ジャドゥ「ふはははははは!! どうしようもない あほどもめが!!
	むだなおしゃべりは やめだ・・・
	うぬらには ここで きえてもらおう!」
	戦闘:メア・ジャドゥ
メア・ジャドゥ「おろか…… おろかなり たましいどもよ……
	われらのちからのまえに ひれふすがいい……
	これが うぬらの のぞんだことなのだ!」
	メア・ジャドゥが力を放つと、デッサイトを除く3人は状態異常となってしまう。
デッサイト「えぇ?! み、みんな どうしたの……?!」
	どうにか勝利するLたち。
ソキラナ「か、勝ったわね……」
デッサイト「みんなヒドいよ! 暴走だの混乱だの睡眠だのっ!!」
ソキラナ「わたしだって 好きで混乱したんじゃないわ!
	でも 不思議だよね……
	あいつの目を見たとたん どっと怒りがこみあげてきたの
	自分の感情がおさえられなくなって…… どうしようもなくて……
	Lさんもそうでしょ?」
◆選択肢の表示:そうかもしれない/ちがうっすよ/知らん
:[そうかもしれない]の場合
ソキラナ「うん……
	とにかく こわかった……」
:[ちがうっすよ]の場合
ソキラナ「……ふ〜ん」
:[知らん]の場合
ソキラナ「そうね…… わたしもよく わからない……」
:分岐終了
デッサイト「それより パパを探さなきゃ!」

スイ  「なんとまあ! ジャドゥを倒してしまったと いうのか!」
デッサイト「あの、ジャドゥって…… ジバのことじゃなかったんだ?」
スイ  「なに? 貴公らはジバのことしか 知らなかったのでござるか?
	あっしらの言う“ジャドゥ”とは ジバとメアの二人のジャドゥのことを
	指しているのでござる
	……二人といえども 同一人物のようなものでもござるが」
ソキラナ「でも、よかった! スイさん、無事だったのですね!」
スイ  「はっはっは! あっしは あれしきのことで くたばりはしないでござるよ!
	ふむ…… どうやらすべての魂を 助けてくださったようでござるな」
デッサイト「でも パパがいないんだ……」
スイ  「いない?! 牢獄にいるとしか 考えられぬでござるが……!」
ちゃんと死んでる魂「ちゃんと いらっしゃるじゃありませんか」
デッサイト「あ、さっき ぼくらを知ってるって 言ってた……」
ちゃんと死んでる魂「はい、ちゃんと死んでる魂です
	よく見てごらんなさい
	魔王さまは ここにいらっしゃいますよ
	ほら…… あなたがたの助けた魂の ひとつですよ」
デッサイト「え……」
カターサ「ワーォ!!
	ちゃ〜んと 白い布切れに なってたっちゅーワケね!!
	ほらほらっ! やっぱり わたしが正しいんじゃないか!」
デッサイト「そ、そうだったんだ…… よかったぁ」
ソキラナ「よくない! ぜんぜん よくないわよ!
	どうするのよ! お父さまが見つかっても
	わたしたち ここから もどれないじゃない!
	わたしは……わたしは、お父さまが 元の世界へ
	帰れるようにしてくれるだろうって 期待してたのに!
	たしかに もどれるっていう確信は なかったけれど……
	でも、こんなの……
	こんなの〜〜!!」
デッサイト「ソキラナ……
	な、泣いちゃダメだよ! ソキラナらしくないよ……!
	ぼくまで つられて泣いちゃうじゃないかぁ〜 ずびっ!」
ちゃんと死んでる魂「大丈夫ですよ、女王さま
	わたしは 以前 魔王さまが
	どうやって元の世界へ帰ったか よく存じております」
デッサイト「え……ホ、ホント?」
ちゃんと死んでる魂「ほんとうですとも
	あなたがたは 月のカギを使って ここへ来たのでしょう?
	なら もどるときは 太陽のカギを使うのです」
デッサイト「へっ、それだけなの?!」
ちゃんと死んでる魂「そう、それだけです だから 安心なさいな」
デッサイト「なんだ! なぁんだ!! そうだったのか!!
	ソキラナっ! 泣く必要なんてないんだよ!
	ぼくら 今すぐにでも 帰れるんだよ!」
ソキラナ「そ、そうみたいね……
	そうよね…… 泣いてなんかいられないわよね
	メア・ジャドゥは 倒したといっても まだ ジバが残っているんだもの!
	帰りましょう! そして 今度こそ ジバのやつをとっちめてやるのよ!」
デッサイト「うん!」
スイ  (いいでござるなぁ……
	厚き友情 強き絆 燃えるようなこころざし……
	あっしも ともに剣を交えられたら……
	どんなに 血沸き肉踊ることで ござろうか……)
デッサイト「ねぇ! スイもいっしょに戦おうよ!」
スイ  「い、いや! それはできんでござる!!
	あっしはこれでも『ちゃんと死んでる魂』なのでござる!
	もどることはゆるされんでござる!
	ムリでござる…… ムリでござる…… できんでござるでござる…………」
ちゃんと死んでる魂「できないことはないと思いますよ
	わたしたち「魂」の持つ意志は 思いのほか 強いものです
	もしスイさんに 強い意志があったならば……
	たとえ一時期でも もどることができるはず」
スイ  「そ、そうでござろうか?」
ちゃんと死んでる魂「答えは あなたしだいですよ」
スイ  「そうでござるか…… そうでござるか……
	をぉぉぉぉ!!! なんだか チカラがみなぎってきたようでござる!
	行ける気がするでござる! もどれる気がするでござる!!
	ともに戦える気が してきたでごぉざぁるぅぅ〜〜〜!!!
	よし!! あっしも 貴公らとともに 戦うでござる!
	よろしくたのむでござるよ!」
◆選択肢の表示:よろしくでござる/よろしくないでござる
:[よろしくでござる]の場合
スイ  「おうよ!」
:[よろしくないでござる]の場合
スイ  「……そうでござるか よろしくないでござるか…… しかたないでござる……
	……(呪ってやる)」
 ◆選択肢の表示:冗談です
 :[冗談です]の場合
スイ  「はっはっは! なんだ 照れていたのでござるな? はっはっはっは!!」
 :分岐終了
:分岐終了
    「イキのいい ござるな魂 スイが 仲間になりそうだ!」
ちゃんと死んでる魂「さぁ お行きなさい!
	元の世界へもどり 魂たちを解放するのです!
	そして ジバを倒し 世界を脅威から救うのです!」
ソキラナ「いろいろありがとうございます!」
デッサイト「ありがとう!
	ぼく、死ぬまで……いや 死んでもきみのこと忘れないからね!」
	Lたちは牢獄を後にする。Lたちの背を見送る、ちゃんと死んでる魂。
ちゃんと死んでる魂「ええ…… わたしも 忘れませんよ
	さようなら 王女さま 泣き虫王子さま……」
	ちゃんと死んでる魂の姿が、ハリムのものに変化する。

	闇の道に太陽のカギをかざすと、ディワンダウッドの塔へと戻ることができる。

<ディワンダウッド>

デッサイト「あ……ここは……
	もどってきたんだ! 闇の世界に!」
スイ  「……はっ!
	なに、闇の世界とな!
	のぉぉぉぉぉぉぉぉっ?!!!
	あ、あっしも 来れたでござるか?
	来れたでござる! なんとすばらしい!
	意志のチカラとは こんなにも強いものだったとは!」
デッサイト「そうだよ!
	もどってきたんだ! もどってきたよ〜!」
    「もどってきたよもどってきたよもどってきたよ
	もどってきたよもどってきたよもどってきたよ
	もどってきたよもどってきたよもどってきたよ」
ソキラナ「一度言えばわかるわよ! ウルサイわね!!」
デッサイト「い、いまのは ぼくじゃないよ〜」
	Lから、助け出した魂たちが解き放たれる。
    「魂たちが 解放された!」
デッサイト「……これでもう みんな 大丈夫だよね
	魔王城へ帰ろう! パパもきっと もとにもどってるよ!
	あれ、カターサ どうしたの?」
カターサ「呼び捨てにするなっちゅーの
	わたしの役目は ここまで!
	だからもう アンタらとつるんでる 理由はないワケよ
	さっさと魔王しゃんに お給料サマいただいて
	おさらばするとしますかねぇ!
	って〜ことで ほな さいなら!」
	Lたちを置いて、一人走り去るカターサ。
デッサイト「い、行っちゃった……
	まだ お礼も言ってなかったのに」
ソキラナ「気にしなくても平気よ
	かれは“仕事”でわたしたちに ついてきてくれたんですもの
	かれにとって お礼は 言葉より物でしてくれたほうが
	うれしいに決まってるでしょうしね!」
スイ  「あっしには考えられんでござるな」

<魔王城 謁見の間>

デッサイト「パパ! もとにもどったんだね!」
魔王  「ああ すっかりとまではいかないが 実にいい気分だ
	いろいろ 助けてもらったようだな
	ありがとう」
ハイ  「ああっ! ソキラナさま……
	よくぞ、よくぞご無事でっ……!
	やはりソキラナさまは 正しかったのですね!
	わたしがわるかったのです……」
ソキラナ「そんなことない
	わたしのほうこそ わるかったわ、ハイ
	ロヴ、あなたにも ナマイキなこと言っちゃって ごめんなさい」
ロヴ  「いえいえ とんでもない……
	わたしこそ なんのお役にも立てず……」
ソキラナ「ううん あなたは よくがんばってくれたわ
	お母さま 心配かけてごめんなさい」
女王  「いいえ こうして みなさんが無事であれば なによりです」
ソキラナ「お父さま……」
魔王  「……いや いいから 下がりなさい」
	大人しく下がるソキラナ。
魔王  「さて!
	おたがい わだかまりも なくなったところで……
	わたしを あのような世界から 救ってくれたこと 心からお礼を言いたい
	しかし 残念ながら まだ ジバは生きている
	このところ 行方をくらましているが
	きっと よからぬことでも たくらんでいるのだろう……」
デッサイト「ほっとくわけには いかないよ
	こうしてる間にも モンスターは増え続けているんだもの」
魔王  「そのとおりだ
	このままでは 光の世界とて危険なことに ちがいはない」
ロヴ  「ジバの行方を 世界中探しているのですが
	いまだ 連絡ひとつきません……」
ハイ  「新たに生まれ出るモンスターは
	いまのところ われわれが 差し押さえています
	しかし 突破されるのは 時間の問題でしょう」
デッサイト「ところで ソラは どこ行っちゃったの?」
魔王  「サンシャインアースの様子を 見に行ったそうだ
	いずれ 帰ってくるだろう」
デッサイト「じゃあ それまで 休んでようか、L
	どうせジバの行方も わからないんだし……」

	夜の魔王城。魔王一人だけが残っている謁見の間に、ソラが駆け込んでくる。
ソラ  「魔王!!」
魔王  「戻ってきたか!
	で、サンシャインアースの様子は?」
ソラ  「きみの部下から 話は聞いた
	Lたちが無事に帰ってきたってね」
魔王  「そうだ いま、部屋で休んでいる」
ソラ  「なら いまのうちだ!
	サンシャインアースに ジバが現れたんだ!
	一緒に来て!」
魔王  「なに、わたしがか?」
ソラ  「わかってるだろ
	これ以上 Lたちに戦わせるわけには いかないよ
	これは ぼくら神々が片付けるべき 問題だ」
魔王  「おいおい…… どういうことだ、それは?
	神々が片付けるべき問題だと?
	すでに ジバは 神の手に負えない存在に なっている
	Lたちにも 協力願うのが筋ではないかね」
ソラ  「……あなたも デッサイトと同じことを言うのね」
	ソラがサン・ドゥーラの姿となる。
サン・ドゥーラ「Lたちに ジバが倒せると思っている」
魔王  「思っているとも
	かれらは メア・ジャドゥを倒し わたしを冥界から救ってくれたのだ」
サン・ドゥーラ「メア・ジャドゥ?」
魔王  「冥界に巣くっていた ジバの弟分だ
	どうやら われわれの知らぬ間に
	いろいろなことが 起きていたようなのだ」
サン・ドゥーラ「わたしは すべてを把握しています」
魔王  「光の世界のみならな
	しかし 他の世界に関しては 盲目だろう?」
サン・ドゥーラ「闇の世界は あなたの管轄だからです!
	……なのに あなたは 神である身を捨て 責任を放棄した……!」
魔王  「なら おまえも神を捨てたらどうだ?」
サン・ドゥーラ「できるわけないでしょう!
	人というものは 感情に左右されやすいものです
	“神”が正しき道へ 導いてやらないと あやまった道へ 進みかねません
	あなたの デッサイトがいい例でしょう!
	すぐ泣いて、すぐおびえて、すぐ甘えるような……
	魔王の息子にはふさわしからぬ 性格です!
	おまけに あの子は だれに対しても敬意をはらわない
	……神に対しても!」
魔王  「デッサイトは だれに対しても「平等」なのだ
	敬うこともしなければ 蔑むこともしない
	なによりも すなおだし 純真だ
	その点 ジバの脅威などに 負けはせん
	わたしは 神を捨て チカラを失ったかわりに 多くのものを得た
	たしかに 人は感情に左右されやすいものだ
	ときには 他人をはげしく恨んだり ねたんだりすることもある
	けれども わたしは かれらを この世界を守りたいと思う
	それは 責任があるからではない……
	おまえも そうではないのか? サン・ドゥーラ」
サン・ドゥーラ「……わたしは 神としての義務を 果たしたいだけよ」
魔王  「……そうか」
	魔王はにやりと笑い、謁見の間を去ろうとする。
	それをサン・ドゥーラが引き止める。
サン・ドゥーラ「……もし!
	もし あなたが死んだら わたしは どうすればいいの!
	たったひとりで やっていけというの……?」
魔王  「神は すべてではない
	おまえにも いずれわかるさ」
	サン・ドゥーラを残し、謁見の間を後にする魔王。

デッサイト「ソラ! 帰ってきてたんだね!」
ソラ  「う、うん……
	きみたちも 無事に帰ってきて よかった!
	…………。」
デッサイト「どうしたのさ?」
ソラ  「あ ううん! なんでもないよ!」
魔王  「なんでもなくはないだろう
	おまえ 話していたではないか?
	サンシャインアースに ジバがあらわれた、とな」
デッサイト「えぇ?! 光の世界に?!」
ソラ  「うん……そうなんだ
	せっかくLたちに お日さまを取り戻してもらったのに
	……世界はまた 闇のなかだよ」
デッサイト「だいじょうぶだよ!
	ぼくらが やっつけてみせるって!
	そうだよね、L!」
◆選択肢の表示:もっつぃろん!/え、そうなの?
:[もっつぃろん!]の場合
:[え、そうなの?]の場合
スイ  「Lどの! コワがる必要はあらんでござるよ!
	このあっしが ついているでござる!
	大骨を折ったツモリで ど〜んときなさい!」
ロヴ  (……大船に乗る、ですが……)
:分岐終了
デッサイト「うん! そうこなくちゃ!」
ソラ  「相手は悪神なんだよ?! 本気でかなうと思ってるの?!」
デッサイト「う〜ん やってみなきゃ わからないけど
	でも ぼくはできると思う ううん できなきゃならないんだ
	ジバは 世界を苦しめるためにしか 存在していない
	ソラやパパがいままで どれほどジバと戦ってきたかは 知らないけれど
	ぼくは Lたちといっしょなら がんばれる気がするんだ
	どるさんやハリムさんたちの 無念を晴らすためにも
	ぼくは 戦いたい」
ソラ  「…………。
	よし! じゃあ 行こう!
	今度こそ、ジバを倒しに!」
デッサイト「で、ジバはどこに?」
ソラ  「不思議森だ!
	天空城の次は 世界の門を乗っ取る気らしい」
デッサイト「むむ〜 なるほど…… 不思議森か……
	なにもかもが 始まったところで
	なにもかもが 終わるってやつだね
	……その結果は わからないけど……」
スイ  「気負けしては ダメでござる!
	あっしは 命尽きぬかぎり 戦うでござるよ!
	まぁ、もともと 命尽きてもいるがな!
	はっはっはー」
    「ソラが 仲間に戻ってきた!」

※進行に必須ではないイベント
	謁見の間の片隅にいるソキラナ。
ソキラナ「……わたしは お城にのこるわ
	あれから いろいろ考えてみたの……
	わたしは まだまだ 未熟者だった
	自分は ゼッタイ 強いんだって
	心のどこかで過信していたの
	でも ちっとも強くなんか なかったわ
	だから…… わたしはジバと 戦える自信がないの
	ごめんなさい
	そのかわり お城のことは わたしにまかせてちょうだい!」

※進行に必須ではないイベント
デッサイト「ねぇ パパ〜
	ぼくら こんなにがんばってるんだから おこづかいちょーだいよ〜」
魔王  「ダメ。」
◆条件分岐:2/3の確立
デッサイト「ケチー!」
:1/3の確立
デッサイト「うう…… ずびっ」
魔王  「じょじょじょ じょーだんだって!! ホラ!!」
    「30銭もらった」
デッサイト「わ〜い、パパ大好きー♪」
ソラ  「……甘すぎだよ」
:分岐終了

<不思議森>

	女神像のある祭壇に、子供の姿をしたジバがいる。
ジバ  「おろかなやつらよ われにたてつくというきか
	よかろう…… あくとは にくしみとは どれほどつよきものか みせてやる!
	ちからつよき どらごんよ! われにちからを!」
	竜の姿となったジバが襲い掛かってくる。
	戦闘:ジバ・ジャドゥ
ジバ  「やはり これていどでは きかぬか?
	では これでどうだ?
	じゃあくなまりょくをもつ くらーけんよ!
	われにちからを!」
	クラーケンの姿となったジバが襲い掛かってくる。
	戦闘:ジバ-闇の化身-
ジバ  「もういい!!
	キサマらは 見飽きた……散れ!」
	おたけびをあげたかと思うと、蒸発するように掻き消えるジバ。
デッサイト「……消えちゃった……」
ソラ  「いや…… ちがう……
	巨大な なにかが……」

<闇の生まれし彼方>

闇の生まれシ 彼方にテ・・
汝らヲ あらユル世界かラ 追放すル・・
知るがいイ 邪悪の恐怖ト いうモノヲ
知るがいイ オのれノ 無力ヲ
知るがいイ 憎しミハ 世を滅ぼスのダト!!

    「そして 悔いるがよい!
	われらを 敵と見なしたことを!」

去ね!!

	戦闘:悪神ジバ・ジャドゥ
	激しい戦いの末、ジバを倒すLたち。
	倒されたジバは「憎しみの塊」というアイテムを落としていく。
	ジバは長い時間をかけて崩れ去っていく。

<不思議森>

	ジバを倒すと、Lは一人で女神像の前にいる。
	周りには誰もおらず、ただ静けさのみがある。
    「ジバを 倒したというのに
	この静けさは なんでしょう?
	そして デッサイトは?
	ソラは?
	スイは?
	世界は どうなったのでしょうか・・・」

<船>

	光の世界の者たちを乗せた船が、海に揺られている。
    「おう! 卵の守護者さん!
	よく眠れたか?
	そろそろ 着くころだぜ!
	え? どこにかって?
	決まってんじゃねぇか、闇の世界さ!」

東さん 「ひさしぶりよの〜 魔王城は……
	はて わひはそのまえに いなくなってたか
	わはははは!
	Lよ 案内してくれるか?
◆選択肢の表示:うん/やだ
:[うん]の場合
:[やだ]の場合
東さん 「なんじゃぃ……
	わひが ラスボスと戦わンかったから 怒っとるんか?」
:分岐終了

    「ようそろ〜ぅ!」
東さん 「お! 着くようやぞ!」

<魔王城>

ソラ  「!
	L! 東さん!
	やっと来てくれたんだ!
	シアシティのひとたちや ライル王もいっしょに 来たんでしょ? すごいね!
	ジバを倒してから 闇の世界にも 光がおとずれるようになったんだ!
	これで ビーサァタウンも すくわれたね
	それに どんなひとでも
	おたがいの世界を行き交うことが できるようになったし……
	きみのおかげだよ ありがとう!
	ほんとうに…… ありがとね、L……」
東さん 「なんじゃい おまえさん 顔が赤いぞ!
	カゼひーとるんじゃあるまいなー うつさないでよー」
ソラ  「な、なんでもないよっ!
	さぁ デッサイトが待ってるよ
	行こう!」

デッサイト「あ、Lぅ〜 待ちかねたよ!」
◆選択肢の表示:ちょっと待ってて/行こう!
:[ちょっと待ってて]の場合
デッサイト「え? うん は、はやくね」
:[行こう!]の場合
デッサイト「うん!!」
:分岐終了

魔王  「L、ソラ、スイ、東さん、ソキラナ、そしてデッサイト……
	このたび わたしとこの世界を救ってくれたこと ありがたく思う
	悪神ジバは 滅んだ
	これでようやく世界は 悪しき闇から 解き放たれた……
	そうであろう?」
ソラ  「……ううん まだ 滅んじゃいないよ」
魔王  「な、なんだと?!」
ソラ  「ジバを倒したあと かれは なにを残していったと思う?
	Lはまだ その残りを持っているよ」
デッサイト「……あ、「憎しみの塊」……」
ソラ  「そう、それこそが ジバの本性だよ」
ソキラナ「そういえば メア・ジャドゥが言ってたわ
	かれらの存在を望んだのは ほかでもない わたしたちなんだ、って」
ソラ  「そう
	ジバは 世界中の憎しみが集まって できてしまったものなんだ
	ひとびとが憎しみを 持ち続けるかぎり
	ジバは またいつか現れるだろうね」
デッサイト「そんな! 堂々めぐりじゃないか!」
ソラ  「だから 伝えていかなきゃならない
	腹黒い感情を 持ち続けちゃいけないって
	むずかしいことかもしれないけど
	この世界に住むひとなら やっていけると ぼくは思う」
	ソラの姿が、サン・ドゥーラのものに変化する。
サン・ドゥーラ「ひとのチカラは そう弱いものではない……
	ときには 悪しきチカラで ジバのような闇を 生み出してしまう
	けれども かれらには 光を生み出すチカラをも 持ち合わせているのです
	わたしも 信じてみたい……
	……かれらを」
魔王  「神は すべてではない……
	いや むしろ
	神など 無力なのかもしれんな」
デッサイト「でも! ぼくらには パパが必要だよ!」
ハイ  「そうですとも!
	冷たき風 邪悪なる闇に立ち向かうには われらには 魔王さまが必要です!」
ロヴ  「どんな 闇のなかに育ってきた者も 光なしでは生きては いけませんからな」
魔王  「…………。」
ソキラナ「なにはともあれ!
	丸くおさまって よかったじゃない!」
東さん 「そうぢゃ!
	わひのアタマも まん丸じゃ!」
ソキラナ「あ、でも……
	ジバや手下たちの 犠牲になったひとたちは……
	むくわれないのかな……」
女王  「わたしたちが かれらを誇りと思えば
	むくわれないことなどありませんよ」
スイ  「そうでござるよ!
	タマシイたちとて いつまでも 冥界に とどまっているわけでは ないでござる!
	……それに あっしは十分 満足でござる!
	こうして 貴公らの仲間になれたこと ほんとうに よかったでござるよ!」
	ふいに玉座から背を向けるL。
デッサイト「どうしたの、L?
	あっ、Lぅ どこいくのさ!」

<船>

デッサイト「ハァ、ハァ 追いついた……
	L、どうしたっていうのさ?
	え? 憎しみの塊を 海に捨てちゃうの?
	うん…… それがいいかもね
	ほんとうに 憎しみが消えてしまえば いいんだけど……」
	憎しみの塊を海に投げ捨てるL。
デッサイト「……でも 不思議塔で Lとはじめて会ったときは びっくりしたよ!
	あはは、でも 一番ビックリしたのは ソラにドロボウよばわり されたときかなぁ……
	そうそう! それから あのカターサにさぁ……!
	ん?!
	ってことは 待てよ
	つまりことの始まりは アイツによって・・・」
	物陰からカターサが現れ、Lとデッサイトと鉢合わせする。
デッサイト「あ!」
カターサ「は?」
	お互いに驚くデッサイトとカターサ。
カターサ「ななな、なんでオマイさんが こんなところに いるわけよ?!」
デッサイト「それは コッチのセリフ!
	オマエこそ なにしに 来たんだっ!」
カターサ「お仕事に決ゃーっとんでしょーが!
	今回のお仕事は そらぁもぅ ビックでスペシアリィで
	ご報酬サマもた〜んた〜んと もらえちゃうワケよ〜っ!」
デッサイト「どんな依頼なの?」
カターサ「「おフネを一隻 持ってきてくれちゃったら うれしいなぁ♪」って……」
デッサイト「やっぱり ドロボウじゃないか〜!!
	やっぱり!
	やっぱり!!
	今回のことも!!
	ずぇ〜んぶ!!
	キサマがぁぁ いっっっちばんの元凶だぁって こぉとぉだあぁぁぁ!!!」
カターサ「ななな なんじゃいな
	そのデッサイトしゃんらしくもない 目は……
	どひー」
	逃げ出すカターサ。それを追うデッサイト。
デッサイト「まぁてくぉらぁーー!!」

こうして世界は
とりあえず 平和と光を取り戻し
太陽は 今日も あいかわらず
世界の大地を 照らしているのでした
そして
今度こそ 本当に
Lにも 平和で幸せな日々が
おとずれたのかもしれません・・・

デッサイト「オ シ オ キ よ――!!」

めでたし、 めでたし

	〜完〜
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